作曲者 |
山田検校 |
曲名 |
桜狩 |
曲名カナ |
サクラガリ |
作曲年 |
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楽器構成 |
歌、箏、三弦 |
楽曲編成 |
長閑なる、ころもきさらぎおしなべて、見わたす山もうちけぶり、柳の糸の浅緑、春の錦か綾なくも、都に知らぬ白雲の、たてるやしるべ桜狩。人の心も憧がるる、空を見捨てて越路には、待つらむものを行く雁の、かをる、かをる翅は雲に消え、声はあはれにきこゆなり。ゆくへ慕ひて立ちどまり、名残りはしばし、わすれねど。初花ぐるまめぐる日の、轅つらねて見ずもあらず、見もせぬ人や花のとも、知るも知らぬも花の蔭、あひ宿りしてすがのねの、長き春日をいたづらに、ひかずすごして花衣、なれし袂も香に染みて、野辺も山辺も花ゆえに、いたらぬ隈はなけれども、山の、山の岩根をとめて落つる、千筋百筋、佐保姫の、手びきの糸の瀧なくば、手折りてゆかむ入相(いりあい)の、鐘より先に春霞、たちなかくしそ、風は吹くとも。
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演奏時間 |
21分58秒 |
楽譜 |
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音源 |
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委嘱 |
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演奏日 |
昭和40年11月 |
演奏者 |
歌 中能島慶子・杉本喜久井、箏 中能島欣一・吉田純三、三弦 品川正三 |
備考 |
作詞者不詳。山田検校作曲の中七曲の一。謡曲「右近」から題材をとる。桜の花見を扱った古歌、故事をつづっている。長い合の手は、春の山中に咲く桜の豪華な様子を表す。 |
作曲者カナ |
ヤマダケンギョウ |
曲名コード |
50-a |
サウンド |
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イメージ |
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