作曲者 |
山田検校 |
曲名 |
江の島の曲 |
曲名カナ |
エノシマノキョク |
作曲年 |
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楽器構成 |
歌、箏、三弦、尺八 |
楽曲編成 |
春すぎて、今ぞはじめの夏ごろも、かろき袂が浦風に、級長戸の追風そよそよと、福寿円満限りなき、誓ひの海のそれならで、干潟となればいとやすく、あゆみをはこぶ江の島は、絵にもおよばぬ眺めかな。 水は山の影をふくみ、山は水の心にまかす。 神仙の岩屋、名に聞えたる蓬莱洞、そばたつ岩根峨々として、随縁真如の浪の声、心もすめる折からに、海人の子供のうちむれて、磯馴小唄も貝づくし。 君が姿を見染めてそめて、ひく袖貝をふりはらふ、恋は鮑のかた思ひ、仇しあだ波さくら貝、梅の花貝その身は粋な、粋な酢貝は男の心、こちは姫貝一筋な、女心はさうぢゃないわいな、いつか逢ふ瀬の床ぶしに、逢ふて離れぬ蛤の、その月日貝、まて貝と、いふを頼みの妹背貝、唄ふ一ふし恋の海。 かの深沢の悪龍も、妙なる天女の神徳に、たちまち一念発起して、ながく誓ひを龍の口、昔のあとをとどめける。 いく千代も、つきせじ盡じ、この島の、いそ山松を吹く風、岩根によする波までも、さながら和風楽、青海波を奏すなり。ことわりなれや名にしおふ、妙音菩薩の調べの糸、 ながく伝へて富貴自在、寿命長久繁栄を、まもらせ給ふ御神の、広き恵ぞありがたき、広き恵みぞありがたき。
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演奏時間 |
18分38秒 |
楽譜 |
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音源 |
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委嘱 |
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演奏日 |
1971/07/14 |
演奏者 |
歌・箏 中能島欣一、歌 中能島慶子・杉本喜久井、箏 吉田純三、三弦 鳥居登名美、尺八 山口五郎 |
備考 |
作詞者不詳。山田検校三曲の中七曲の一。音楽神である弁財天を祭る江ノ島を題材とする。箏は雲井調子。三弦は三下がり。全曲長唄「江の島」に取り入れられている。 |
作曲者カナ |
ヤマダケンギョウ |
曲名コード |
48-a1 |
サウンド |
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イメージ |
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