作曲者 松浦検校
曲名 宇治巡り
曲名カナ ウジメグリ
作曲年
楽器構成 歌、三弦、箏
楽曲編成 万代を、摘むや茶園の春風に、寿添へて佐保姫の、賑はふ袖の若緑。人目をなにを初音。霞を分けて青山の、小松の城や綾の森、千歳障りもなしむしに、齢ひ老いせぬ姥昔。 誰にも年を譲り葉の、千代の緑の松の尾の、神代の末の後昔。 光を添へて園の梅、なお白梅の色香にも、深くぞうつる川柳。湖水越すだに宇治の波、初花見する山吹の、花橘の匂ふてふ、夢を結ぶの折鷹や、小鷹の爪に枝しめて、木蔭も多き一森の、喜撰の庵の夏の峯。滝の音をも菊水の、朝日山の端、薄紅葉、高尾の峰に雁がねの、あさる声々笠取の、数万所面白や。心を澄す老楽は、祝ひの代にうたふ舞鶴。
演奏時間 15分53秒
楽譜
音源
委嘱
演奏日 1953/06/02
演奏者 歌・三弦 宮城道雄、歌・箏 中能島欣一
備考 田中幸次作詞、八重崎検校箏手付・「松浦四つ物」の一つ。全編に宇治の茶の銘が読み込まれている。松浦作品の中ではもっとも大曲の一つで手事は前後二回の構成。
作曲者カナ マツウラケンギョウ
曲名コード 27-a2
サウンド
イメージ