作曲者 三つ橋匂当
曲名 松竹梅
曲名カナ ショウチクバイ
作曲年
楽器構成 歌、箏、三弦
楽曲編成 たちわたる、霞を空のしるべにて、のどけき光新玉の、春たつ今朝は足曳きの、山路を分けて大伴の、三津に来啼く鶯の、南より笑ひ初む、かをりにひかれ声の麗らか。 羽風に散るや、花の色香も、猶し栄えあるこの里の、浪花は梅の名どころ。君が代は濁らで絶えぬみかは水、末澄みけらし国民も、げに豊かなる四つの海。 千歳限れる常磐木も、今世の皆に引かれては、幾世限りも嵐吹く音。  枝も栄ゆる若緑、生ひ立つ松に巣をくふ鶴の、久しき御代を祝ひ舞ふ。 秋はなほ月の景色も面白や、梢々にさす影の、臥しどにうつる夕まぐれ、そともは虫の声々に、かけて幾代の秋に鳴く、音を吹き送る嵐につれて、そよぐは窓のむら竹。
演奏時間 17分10秒
楽譜
音源
委嘱
演奏日 1956/12/29
演奏者 歌 初世越野栄松、箏 米川文子、三弦 富崎春昇
備考 作詞者不詳。<根曳の松><名所土産>とともに、地歌の許し物制度上最高の「三段」のひとつ。前歌で初春の難波の梅と鶯、中歌で君が代を祝って松と鶴、後歌は秋の月とムラ竹、虫の音を歌う三部分に分けられる。各歌の間に手事があり、調弦の変化に富む大曲。
作曲者カナ ミツハシコウトウ
曲名コード 25-a1
サウンド
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