作曲者 勢州某
曲名 道中双六
曲名カナ ドウチュウスゴロク
作曲年
楽器構成 歌、三弦
楽曲編成 筆の鞘たいて待つ夜の蚊遣り。 香のすがりは簪の、算木も捨てて車座に、めぐり初める双六は、五十三次手の内に、投げ出す賽の目くばしに。 壁にまじまじ大津絵の、振り出す遣手先払ひ、座敷踊りの中入に。 仲居が運ぶ重箱は、姥が餅かと口々に。 阪は照る照る鈴鹿の茶屋に、花をひともと忘れて来たが、後でや後で咲くやら、それ開くやら、よいやな、ああよいの土山雨と見て、曇る日ざしを迎ひ駕。 人目の関に門立ちの、赤前垂の夕でりに、おちやれ岡崎の手をひいて、おつと泊りの宿とれば、眠ぶる禿の浪枕。 七里も乗らぬ曳船に、綱手かなしむ憂きおもひ。 ひと間に籠る琴の音の岡崎、岡崎女郎衆かはい女郎衆、ひと夜妻から吾妻路に。 夜もあか坂のきぬぎぬに。 かざす扇の裏道を。 見附越すほど恐しき、音にきこえし大井川、 岸の柳の寝乱れて、ここは島田の逗留かいなさればいな。 つもるなさけの雪の日は、不二に雲助ぶらぶらと。 格子の外のころび寝に、夢には三島。 箱根山、上り下りの恋の坂。 飛脚の文の神奈川や、御ぞんじよりの土産には、江戸紫のへ。
演奏時間 18分10秒
楽譜
音源
委嘱
演奏日 1955/04/26
演奏者 歌・三弦 富崎春昇、富山清琴
備考 作詞者不詳、津山検校改調。別名「五十三次」。東海道五十三次の名所を双六で遊んでいることに擬して歌ったもの。
作曲者カナ セイシュウボウ
曲名コード 17-b1
サウンド
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