作曲者 三橋検校
曲名 宮の鶯 −箏組歌
曲名カナ ミヤノウグイス −ソウクミウタ
作曲年
楽器構成 歌,箏
楽曲編成 華清の春の朝霞 柳桜の色深く 錦の袂薫り来て 行幸を待つぞ麗はしき 宮の鶯花に鳴き 軒の燕は雨を呼ぶ 羨ましきは己が身の 心の儘に任すらん 楊家を出でしその色に 君の心を惑はされ 一人の他は眼につかで 遠ざくるこそ恨みなれ 選ばれ出し二八の春 移され来ては六十路の秋  空しき床に老い果てて 音をのみ泣くぞ哀れなり 芙蓉花衰へて 露の玉光なし 今は見えじな見えもせば 疎き人には笑はれん 壁にそむける燈し火の まだたき残す夜はすがら  窓打つ雨の音聞けば いとどさへ寝られぬ たとへて言はば花鳥 文に作り詩に歌ふ 今様の姿とりどりの 中に侘しきただ独り
演奏時間 14分9秒
楽譜
音源
委嘱
演奏日 1986/10/09
演奏者 歌・箏 山勢松韻
備考 三橋検校作曲の箏組歌。奥組新組。歌詞は白楽天の「上陽白髪人」に拠る。序歌も含めて七歌構成。最初は平調子で始まるが、途中で中空調子に変わる。
作曲者カナ ミツハシケンギョウ
曲名コード 05-b2
サウンド
イメージ