楽曲編成 |
末の松山波越すとも 変らぬ色は松が枝に 君が千歳の限りなき 汀の池に亀遊ぶ
身に沁みわたる秋の頃 月も隈なき閨の戸に 帰るさ告ぐる鶏の 末だきに鳴くぞ恨しき
なかなかに今はただ 思ひ絶えなんとばかりを 人伝ならで言ふ由も あらで焦がるる身ぞ辛き
信夫山信夫山 あはれ忍ぶの道もがな 人の心の奥までも 見でや已みなん我が思ひ
小夜千鳥夜もすがら 鳴くは我を訪ふやらん 須磨の住居の物憂きに 涙を添ゆる声々
契りきな 互に袖を 絞りつつ 末の松山 波越さじとは いかに言ひけん 徒になりし恨かや
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